毎日、子グマに紙を切らされていました。
私は「●●を切ってー」と注文されたものを描いて切ります。
卵や、ひよこや、恐竜や、どろんこハリー、それに大好きな牛のもーちゃん(
生協パルシステムのイメージキャラクター)。
家族を切ったり、雨を切ったり。
後ろも描いてと言われたけれど、手抜きして、おしりだけ。
そんなある日、友人に教わりました。こんな本があるんですね!
初めてのはさみに挑戦。はさみが開くと、口も開きます。ちょきちょき、口も開いたり閉じたり。
本の真似をして、線を切ったり、動物のひげをまっすぐ切る練習。
「マミー、とりがこわれたー。テープでなおしてー」
箱も作れました。
来る日も来る日も、紙を切っています。今は、私が描いた絵のモチーフのまわりを切り取るのが大好きな模様。朝起きると、「マミー、なんか切ろうか? 絵、描いて」と言われ、食前食後にも言われます。しまいには「くびがいたい、マッサージして」とのこと。肩こりじゃん! 先日、夫の職場のイベントで出かけて一泊したのですが、そのときも紙とはさみを持って行っていたので、部屋でずっと紙切りをしていました。
そんなに好きなら、と『大人の切り紙のほん』を取り出して切らせました。難しいので、二人羽織みたいにして後ろから紙を動かしてやって切らせます。完成したのを開くと、とってもうれしそう。私も、切り紙に再びはまりそうで、肩凝りそう。
『大人の切り紙のほん』矢口加奈子